医師のご紹介
院長: 名畑 孝(大阪市東住吉区医師会所属)
略歴
昭和59年 | 大阪大学医学部 卒業 |
平成 9年 | 医学博士号取得 |
平成 6年 | 財団法人中山報恩会 住之江病院 内科部長 |
平成20年 | 思温クリニック理事長就任 |
ごあいさつ
はじめまして、思温クリニック院長の名畑孝と申します。
私は昭和59年に大阪大学医学部を卒業し、阪大病院にて皮膚科、老人科を研修した後、老人内科(第四内科)の医局に所属し、カルシウム代謝・動脈硬化・高血圧の研究および臨床に従事してまいりました。日々、ラットの胸部大動脈を切り出しては、中膜部分の小塊から平滑筋細胞の生え出すのを採り、細胞培養して種々のサイトカインをかけては増殖反応をみて、日がな一日、動脈硬化の研究をしていました。
ある日一念発起し、大学を離れ、ここ10年間ほどは市中病院にて高齢者医療にたずさわり、数多の高齢のかたがたと接してまいりました。その間に認知症を患われているかたが、なんと多いことかと嘆息し、日本のこれからの超高齢化社会を鑑みたとき、高齢者医療の重要性を実感してきた次第です。
老年医学ではサクセスフル・エイジングということばがあり、「身も心も恙無く年をとっていくこと」を目標としますが、不運にも認知症を患った方々の前で、サクセスフルとは一体何だろうと途方に呉れてしまいます。精神・身体的な衰えによって生産性が保てなくなった高齢者すべてが、輝かしく最後のステージを迎えるためには、現代の生産主義からの価値観の転換が必要です。今も高齢者医療の現場ではなかなか厄介な問題が山積みです。ますます高齢者というライフ・ステージの最終章をポジティブにとらえてくれる言説が希求されてきている昨今と思われます。
この度、小回りの利く診療所で在宅医療の機会を得て、老人医療の現場へ積極的に参加していく所存ですのでよろしくお願いいたします。